僕以外に殺されたら許さない。

「遅い・・・。」
口からポロリと言葉が漏れた。
苛々しながら応接室の入り口を見つめる少年が一人。
風紀委員長、雲雀恭弥だ。





ガチャリ




「遅いよいったいなにを・・・・・。」
恭弥は身を乗り出して声を荒げた。
「え・・あ・・・す・すいません。」
そういって入ってきたのは、風紀委員の一人だった。
その場に沈黙が走る。
「何か御用でしたか。」
丁寧な言葉で、風紀委員の一人が聞くが、恭弥は聞く耳を持たない。
ただじっと、そのまま立っていた。応接室の入り口を見つめながら。






大体、30秒くらいたった。





「帰る。」 いつもの二倍くらい殺気立った声をしていた。
「え・・でも。」
「何?」
「いや・・。」
風紀委員の一人が何かを言いかけると、
申し訳なさそうな顔で、うつむく。
「はっきりいってくれない。」
それで無くても苛々しているので、小さなことが癇に障る。
「いつもの外人さんをまっているんじゃないんですか?。」






ピクリッ






恭弥の体が一瞬小さく震えた。
「そんなやつ知らないよ。」
いつもじゃありえないような笑顔をしながら、
ドアに手をかけた。






ガチャ





ドス





「恭弥。」
ドアを開けたところに、ディーノが立っていた。
「珍しいな。恭弥が出迎えてくれるなんて。」
ものすごいニコニコ顔で、恭弥を見る。
そんな顔が恭弥は少し苦手だった。
「そっかぁ。恭弥はそんなに俺に会いたかったのか。」
そういって、恭弥の頭を撫でる。
ディーノの顔を見ていた恭弥が、軽くうつむいた。
「あんまり調子にのると咬み殺すよ。」
ディーノは、ピタッと動きを止めた。
なぜなら、恭弥が、抱きついてきたからだ。
ちなみに、廊下には誰もいない。応接室の扉はしまっている。
「きょ・・・恭弥。」
「クス。」
「へ?」
「フフフフ。」
いきなり恭弥は、笑い出すとつぼに入ったらしく豪快に笑っていた。
「おい、恭弥。」
「びっくりしたかい?。」
顔を上げた恭弥は、満面の笑みを浮かべていた。





ドス





「ぐ・・・ぅ。」
いきなりの攻撃に、ディーノは対応できなかった。
恭弥の手にはトンファーが握られている。
「あんまり、ボーっとしてると。殺されるよ。」
腹を押さえ手座り込んでいるディーノのを上から見下ろしている。
「先に、屋上にいってる。」
そういって、歩き出すと、途中で恭弥は足を止めた。






「Io non lo perdono se e assassinato altro che io。」





恭弥がさった廊下で、ディーノが笑みを浮かべていたのは言うまでも無い。