それが始まりの光
傷つけて傷つけて
ぼろぼろにして
それから・・・・




僕の隣には君がいる。君は僕を守ってくれるの?
それとも僕を傷つけてボロボロにするのだろうか・・・。


「ひ・・雲雀さん。待ってください。」
放課後。日が暮れかけている。日暮れの太陽が紅色にきらめいている。
綱吉は、怖いながらも雲雀恭弥を呼び止めた。
「何?」
淡白な返事をする。綱吉じゃなければきっと無視していたに違いない。
「あ・・あの・・えっと。」
「何?はっきりしてよ。帰るよ。」 「ご・・・・ごごごごめんなさい。あの、ちょっと聞きたいことが・・。」
「・・・・・・。」
綱吉の言葉の後、二人の間に沈黙が走る。

5分後

じっと見つめる雲雀。その眼を避けて下を見る綱吉。
「はぁ。」
珍しく雲雀がため息をついた。あきれたような目線で綱吉を一瞥すると
そのまま背を向けて歩き出した。

「な・・・なんであんなことしたんですか。」

そんな雲雀の背中に向かって綱吉が、絞り出すような声で聞いた。
雲雀の足が止まった。
「あんなことって・・何?。」
分かっていても、わざわざ問う。綱吉を困らせるためだ。
「な・・何って・・。」
頬を赤らめまた俯く。
「な・・なんで キスし・・・したんですか僕に。」 ぎゅっとベストを握る。ついには耳まで真っ赤になっていた。
そんな綱吉を見て、くすりと笑う。
綱吉は耳が弱い。そのことを雲雀は知っている。
グイッと、綱吉のセーターを掴むと思いっきり顔を近づけた。
またキスをされるかと勘違いをする綱吉は、顔を背けた。
それを狙っていたかのように、耳元に口を近づけ一言。
「      」
カリッ
りんごのように赤くなる綱吉。そして耳を押さえる。
そのままボーっとしている綱吉を雲雀が抱きしめるが、
綱吉は雲雀を押しのけ走っていった。

綱吉の耳からは、紅い雫が垂れていた。
そして、雲雀の口にも・・・。
にやりと笑う雲雀の微笑みは、まるで悪魔のように狂っていた。